大企業とはどんな会社を指すのか?



大企業とは具体的にどういった企業を指すのでしょうか。大企業と中小企業の違いについて、なんとなく規模の大きさが違うのだろうといったあいまいな認識になっている人は多いといえます。実は、中小企業基本法というもので中小企業の定義は決められています。

中小企業とは一般的に資本金の額または出資の総額が3億円以下であり、従業員の数が300人以下の会社を指します。また、中小企業基本法によって卸売り業やサービス業、小売業については異なる資本金額と従業員数が定められています。この中小企業基本法の中小企業の定義に当てはまらない企業が、大企業といえるでしょう。

知名度のある「大企業」とは

大企業になればなるほど仕事の規模は大きく、待遇も良くなります。出来るなら大企業に勤めたいと思う人は多く、実際に目指す人も多いですが、どのような企業が大企業に当てはまるのでしょうか。

CMや広告でよく見かける企業

CMや商品のポスターなど、広告でよく見かける企業は知名度のある大企業といえるでしょう。大企業であるほど広告や宣伝にお金をかけている企業が多いです。CMや広告は企業のイメージを左右するものであり、それだけ多額の費用を投資しているのです。

東洋経済オンラインによると、最もCMが視聴されている企業は花王です。日焼け止めや歯磨き粉など、日用品のCMが多くあります。紙おむつの「メリーズ」やボディウォッシュの「ビオレ」などのCMを見たことがあるはずです。2位は日本コカ・コーラ、3位はP&Gとなっています。

やはりCMや広告の効果は高く、宣伝がきっかけで商品を手に取ることはよくあるといえます。

海外でも知名度が高い

日本の一流企業は海外で知名度が高い企業も多くあると言えるでしょう。まず、大手一流企業は日本で会社の規模を大きくしたあと、海外進出を考える企業が近年増加しています。海外進出といっても、モノを売り買いするだけではなく、工場や営業所を海外に置き、そこで現地のスタッフが働くことも多いため、働き口として知られることも多くあります。

海外で品物をつくり、日本で逆輸入という状態はよく見られるほか、実際に海外で商品を売買することで知名度がさらに上昇しているということもあるでしょう。代表的な事業でいうと、自動車業界、家電業界、住宅業界、医療業界、食品業界などさまざまな分野が挙げられます。

総括として

一口に大企業と言っても様々な企業があり、それぞれに特徴が違っています。大企業同士でも比べれば規模の大きい小さいはありますし、当然待遇が異なる場合もあります。しかし企業の規模が、事業の規模が大きければ必ずしも待遇が良いというわけではありません。場合によっては企業規模の小さき企業の方が高待遇で、働きやすい職場であるということもあります。

仕事の規模や待遇は企業によって当然違いますし、自分との相性の良さも当然違います。大企業だからと何でも受けるのではなく、よく吟味してから企業を選ぶことが大切です。また大企業は一つの業界にだけ存在しているわけではありません。各業界に大企業は存在していますし、業界に一社というわけでもありません。